クリムゾンの迷宮 貴志祐介
貴志祐介
ISBN9784041979037
角川ホラー文庫
自分は貴志祐介さんの本ではこれを最初に読みました。以降、貴志さんにはまって「天使の囀り」「黒い家」「青の炎」...と連続で読んでしまいました。単純にお勧めです。ホラー文庫と言っても気持ち悪いものでなく、ミステリー要素が強いのでホラー嫌いでも問題ないです。
目を覚ましたら迷路のような岩山、峡谷。どうやら南半球らしい。ゲーム機が置いてあり、「火星の迷宮へようこそ」とメッセージが表示される。次のメッセージに従って第一チェックポイントにたどり着いた主人公は他にも数人の参加者が居るのを知る。ゲーム機によるとこの迷宮から脱出するというゼロサムゲームに巻き込まれてしまったようだ。
各々のゲーム機に表示されるメッセージによって、ルールを知らされた参加者はこれが生死を賭けたゲームなのかもしれないと深刻さを深めていく。ゲーム機から出されたヒントによって、それぞれが分担してアイテムを取りに行くが、それはサバイバルのためのもの、護身用、食料、そして情報だった。昨日出会った長身の女性と行動を共にした主人公は情報を取りに行くが...
といった感じのスタートになります。
- 作者: 貴志祐介
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 1999/04/09
- メディア: 文庫
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貴志さんを「悪の教典」から読んでしまった人には、是非クリムゾンの迷宮や天使の囀りを読んでいただきたいと思います。個人的に内容が余程濃いと思います。