YouTubeをビジネスに使う本 熊坂仁美
熊坂仁美
ISBN9784532318925
日本経済新聞出版社
少し前から、YouTubeで動画を投稿し小遣いを稼ごう的な本をよく見かけます。(私だけ?) 自分で動画を投稿する程のやる気はないけれど、何かこの手の本を読んでみようと思っていた所、図書館の新刊コーナーにあったので早速借りて読んで見ました。
タイトル通り、基本的に個人向けというよりは、ビジネス向け、例えば個人商店などが自社商品の宣伝にYouTubeを活用したり、企業がセルフブランディングの為にYouTubeを利用するといった内容から始まります。
しかし、後半は具体的な機材の選び方や動画の撮影と編集方法、ソーシャルメディアを利用した拡散の方法など、個人で動画を投稿したい人にも有効な情報が書かれています。ただある程度パソコンやネットに詳しい人なら既知の情報も多いかもしれません。
内容をまとめます。
○YouTubeの魅力
YouTuberと呼ばれる、動画を定期的に投稿してアクセスを集め、広告収入でかなり稼いでいる人達がいる等。
○活用例、主に海外
具体的な幾つかの企業について、YouTubeの活用に成功している様々なパターンの投稿例について例が挙げられている。
○動画の作り方 準備
どんなタイプの動画があるのか。コンテンツのアイデア。
撮影の巧さや編集テクニックよりも重要なのはコンテンツである、が完璧は目指す必要がなく自分らしさを出した方がよい。
○動画の作り方 実践
筆者が動画作成に使用している機材(カメラ、三脚、照明、PC用ソフトなど)とそれを使用する際のノウハウ。
○動画の拡散
Facebook、Twitter、Google+等のソーシャルメディアを利用した拡散を行おう。ブログとの連携も有効である。
繰り返し書かれていることは、やはり継続して投稿することが大事であるという点です。毎週金曜に投稿など、自分でルールを決めてやり続けることが重要。
また、SNSには流行廃りがあるので、一つに絞り込むのではなく、複数のソーシャルメディアとの連携が大事という事ですね。
話題になる方法として顔を出すという事も書かれていますが、シャイな日本人は顔出しで動画を投稿することにはかなりの抵抗があると思います。(タレント性のあるような人はやっているのを見かけますね) 私はそういう事は出来ないですし、また動画にするようなアイデアもないです。
自分で映画やアニメを作ってみたいとか、動画を作成するアイデアがある人は、YouTubeに発表することは世間に知ってもらう方法の一つです。しかし素晴らしい作品が完成したとしても観てもらえなければ仕方がないので、基本的なことですが、この本にあるようなソーシャルでの拡散など行っていく必要があるのでしょうね。
YouTube本としては多分基礎的な事が書いてあり、初心者の取っかかりの一冊として有効な本なのだと思います。
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