本棚って壁紙だ!

主に本の紹介、読書感想文、時には漫画、映画などエンタメ全般について綴る

アジアでハローワーク 下川祐治

下川祐治
ISBN9784827206487
ぱる出版

 アジアの会社に転職したり、現地採用されたり、また起業した人達のエピソードをまとめた本。

 日本で働く事は何となく息苦しい。日本を飛び出してアジアに目を向ければ、そこで働く事も悪くないのではないか。日本で働けなくなったら逃げ出してもいい。アジアという大きな受け皿が我々を受け止めてくれるだろう。そんな感じの一冊です。

 主にタイ、中国、マレーシア、そして台湾、ベトナムカンボジアシンガポールなど様々な国で働く人達の、そこに至った経緯や各々の事情、現在の暮らしぶりなどがリポートされています。

 日本の企業からの海外勤務とは違って、現地採用の日本人は給料も安く保険なども完備されていません。しかし彼らは日本を飛び出し、現地で面接を受け働くというバイタリティを持っていました。

 やむにやまれぬ事情で逃げるように海外に渡った人、また元から海外志向の人もいますが、この本を読むと、海外での勤務は日本での堅苦しい働き方と違い、ずいぶん風通しの良いものの様に感じられます。

 

アジアでハローワーク

アジアでハローワーク

 

 
 もちろん海外で働くという事は生半可な事ではなく、初めはみんな途方に暮れるようです。しかし東南アジアの国々の「ゆるい」雰囲気が、徐々に働き方や考え方を現地に同化させてくれ、なんとかやっていける身体になるようです。物価が安いので現地採用の給料でも貯金が出来ている人が多いようで、心の余裕だけでなく多少は金銭面での余裕も出来るようです。

 自分ももう少し若かったらチャレンジしてみたい、そんな事を感じさせてくれる下川さんのアジア本でした。

 

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