女帝 作:倉科 遼、画:和気 一作
作:倉科 遼、画:和気 一作
ISBN-10: 4832227599
芳文社
熊本のスナックの娘として生まれた主人公が、地元の名家のお嬢様や金持ちの息子に傷つけられ、都会に出て夜の街で徐々にのし上がっていくという物語。主人公や周囲の人物が人間として成長していく話でもあります。
私は島耕作の女版で夜の街編というイメージを持ちました。
島耕作って仲良くなった女性にピンチを助けてもらうことがあったりしますが、女帝の主人公「彩香」もまさにそうで、一流の男達と出会い、また男達と共に成長し、夜の街で起こる様々な事件や出来事を上手にいなしていきます。持ち前の性格や器量の良さで東西のやくざから国会議員まで幅広い人脈を築いていくんですね。
ただトラブルへの対応が毎回あまりにも上手くいきすぎるんで島耕作みたいなのですが、たまには失敗してもいいんじゃないかなと思った次第です。その方がストーリーに深みが出るかなと。
でも内容自体は面白い。ホステス同士の足の引っ張り合いから始まって、大阪から銀座へと上京、良きママ達に可愛がられ店を受け継いだり、ライバルである同郷のお嬢様に陥れられそうになったりと次から次へ何かが起こっている状態です。
夜の世界のことは詳しくないのですが、ホステスだけでなく黒服の重要性やクラブでの遊び方のマナーまで、色々と教えられる事もありますね。
私は「マンガ読破!」というサイトからタブレットで無償で読んだのですが、無償でこの全24巻のボリュームたっぷりの物語が読めるなんて良い時代になったものです。
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